#過去の星#
1/ソラとヒカリ 2/彷徨う世界 3/太古の刻 4/黄昏の記憶 5/紅い闘争 6/蒼い幻影 #現在の太陽# 1/ 2/ 3/ 4/ 5/ #未来の地球# 1/ 2/ 3/ 4/ 5/ epilogue 残ったのは月と |
残ったのは月と
序章 もうすぐ、雪が融ける。 もうすぐ、風が吹く。 もうすぐ、春が来る…。 今、時空と言うものが、狂い始めている。 人間が、自由に時空を行き来できるように、神の領域であるそれに手を加えすぎたのである。 人々は、自ら滅びの道を選んでいる。 神はその恐怖に怯え、地球を創り変えようとしているかのようだ。 この歪んだ世界に生き残ったのは、ごく少数の人間だけだった。 世界には秩序が消えていた。 世界は、確実に滅びの道をたどっていく。 そんな中、二人の子供は出会った。 過去、現在、未来。 やがてこれらは狂いだす。 今まで、人が生きる意味、時があることの理由の無視、傷つけることへの恐れ、 人との繋がり、家族の絆、そして、愛… それらへの、数々の行為、態度への神の報復である。 争い、戦い、いがみ合い、求め続けたもの。 それらが壊れ、狂い、やがては消えた時、 最後に残る物はなんであろうか…。 1998.Mar |