12.夜明け



大きくなる目覚めの色は黄金。

陽を背にした君の影が、ゆっくりと伸びていく。
君が笑った気配がして、僕も微笑む。
手を伸べれば、触れてくる体温が、優しくて。
そっと、陽射しを体で受けると、その熱が体温と同じなのが、嬉しい。

並ぶ君の横顔が、ようやく光に照らされて。
傍にいてくれるこの奇跡に、ありがとう、と呟いた。



2006.4.30


しまった!誰かを思い出すタイトルにしてしまった!(笑)
偶にはポジティブな文章にしてみる。


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